キャッシュレスの波に乗ってみた
消費税が増税されてしまいましたね.どうせ消費税を上げるなら一思いに全て上げてくれなんて言う人もいるようで,ややこしい税率計算を完全に理解できている人はまだ多くないのではと思います.
2020年の6月までキャッシュレス決済を使って支払いを行うと消費税の一部がポイントとして還元されるなんて制度も一緒にできたようで,地元の八百屋や酒屋なんかでもキャッシュレス決済ができるような時代になってしまいました.
この記事を読んだ皆さんが少しでもためになったと思えるようにキャッシュレス決済について書いていきたいと思います.
そもそもキャッシュレス決済って何?
キャッシュレス決済と一括りにされていますが,主に4種類の決済方法があります.
1のクレジットカードは聞き馴染みのあるものだと思います.締め日にそれまでに購入したものやサービスの明細が送付され翌月などに支払う後払いの決済方法です.分割払いやリボ払い等便利なシステムもありますが,後払いであるためにカードの発行には審査が必要となります.
2のプリペイドカードはSuicaのようにカードにあらかじめチャージした金額から支払われる前払いの方法で,クレジットカードのような審査なしに発行できます.また,クレジットカードや銀行口座と連携することで簡単にチャージを行うこともできます.
3のデビットカードは銀行口座にある預金から支払いされるものです.こちらも前払いとなり,発行に審査がないものが多く,ATMからお金を引き出す際に使用するキャッシュカードとの一体型のものもあります.
4のスマートフォンやそのアプリを使った決済(以下「スマホ決済」という)は様々な形があり,大きくQRコード決済と非接触ICによる決済の二種類に分かれるとおもいます.QRコード決済はスマホに表示したQRコードを店の端末で読み取ったり,みせのQRコードを決済アプリで読み取ることで支払いをおこなうものです.ガラケーが主流だった時代にもおサイフケータイのような機能がありましたが,このおサイフケータイやSuicaなど店の端末にタッチすることで支払うものです.
スマホ決済を使ってみた
キャッシュレス決済という言葉があまり使われていなかった頃からSuicaやクレジットカードを使うことでキャッシュレス決済をしてきた人は多くいると思います.しかしスマホの普及化やスマホ決済の登場でキャッシュレスの風潮は高まったと感じています.私の大学の購買でキャッシュレス決済ができると知り,実際にアプリを入れてスマホ決済を使ってみました.
私は銀行口座とアプリを紐づけることを信用しない古い考え方の人間なので,セブンイレブンのATM(セブン銀行)を使って現金からチャージして支払いを行っています.完全にキャッシュレスに移行するのはなかなか勇気がいりますね....
コンビニやスーパーでの買い物は自分のバーコードを読み取ってもらえるのでとても楽です.一言「PayPay払いで」と言って画面を表示するだけですからね.
しかし,店のQRコードをアプリで読み取るタイプは少し手間です.店のQRコードを読み取った後に自分で金額を入力.店員に確認して支払いを行う.ちゃんと支払いを行ったことをもう一度店員に確認する.それでも財布から現金を取り出すよりはらくですけどねw
スマホ決済が使えなかった
なんて書いたら全部対応してないみたいに感じますが,PayPayが使える店舗が意外と多くなかったということです.
私のアルバイト先の大手ファストフード店ではPayPayが使えませんでした.クレジットカードやSuicaなどには対応しているのでキャッシュレス化していないというわけではないのですが,大手のチェーン店でも対応していない決済方法やアプリがあるので,注意が必要です.バイト中にお客さんから「PayPay払いでお願いします」といわれて,「ウチは対応してないんです」なんて謝ることが結構あります.キャッシュレス化の波を感じながら,不便さも味わっていろいろ考えさせられます.
もう一種使ってみた
PayPayが使えないバイト先の店でも対応している決済方法はいくつかあり,その中でもQUICPayというものに目を付けました.
私の携帯電話のキャリアはauです.auユーザーはauWALLETというプリペイドカードを発行することができます.私が発行した当時は「なんだこのカード」と財布の肥やしになっていたわけですが,iPhoneに備わっているApple PayのWalletに登録するとQUICPayというサービスを使うことができるとバイト中に知りました.このカードはMastercardのプリペイド決済システムを利用しているのでクレジットカードのようにネットの支払いに対応していたり,WebMoneyという電子決済サービスを使うことができます.こちらもセブン銀行でチャージして使ってますが,携帯電話料金に利用料を上乗せするキャリア決済もつかえるみたいです.(実質口座連携)
毛色の違う何種類かの決済方法を使うことで支払いができない事態を回避できるかもしれませんが,私個人としてはあまり好ましくないので,スマホ決済についてはPayPayとQUICPayの二種と現金で支払いをしていくのだろうと思います.大学生になり,クレジットカードを発行しようとも考えましたが,プリペイドが使えるならそれでいいや.一括払いできないような身に余る商品は学生のうちに買うべきではないのです(戒め).
今度こそキャッシュレス決済が使えなかった
食事をするためにある大手チェーンを訪れたのですが,なんとキャッシュレス決済に対応していませんでした.もちろん知っていたので現金払いしましたけど.
使えるつもりで食事をして,使えなくて支払いができないなんて笑い話にはできそうにありませんね...
何種類キャッシュレス決済システムに登録していようと,払えないものは払えない.どこでも対応している万能システムはやはり現金だと感じて,「ここでもつかえる‼」なんて言っているうちは,まだ自分がキャッシュレスに対応しきれていないということなのでしょう.
結局のところ...
キャッシュレス化は始まったばかりで,店にも客にも浸透していないことがわかりました.中国やケニアではすでにほとんどがキャッシュレス化しており,そういった記事や映像を見ると日本はキャッシュレス化が遅れている国だと思い知らされます.まだ現金を持ち歩いていないと困るというような日本ですが,キャッシュレス一辺倒になる時代はそう遠くない話でしょう.
現金払いとのメリットデメリットはそれぞれ多くありますが,使いづらさはあまり感じてなく,悪くないといったところでしょうか.自分自身,若干乗り遅れた感は否めないですが,まだ遅くないと思います.
とりあえず1000円分くらいから.スマホ決済など試してみてはいかがでしょうか.